「MP3」が音楽ファイルの形式の中でもっとも普及していると言われていますが、「FLAC(フラック)」について知っている方は少ないのではないでしょうか。
FLAC、すばらしいです。未だにMP3を使っているならば、ぜひこのFLACを試してみてください。
音質の悪いMP3よりも、きっとキレイな音質をあなたに届けてくれます。
それぞれの音楽ファイル形式の違い
代表的である下記の3つについて、あらかじめ解説しておきます。
- WAV
- MP3
- FLAC
全体のイメージとしては「WAV(元データ)を圧縮してMP3やFLACに変換する」といった感じですね。基本を掴んでしまえばスラスラ理解できますので、じっくり見ていきましょう。
WAV(非圧縮)
こちらの「WAV」は、元となる音楽ファイルの形式です。
この「WAV」形式で音楽CDなどに記録されており、もっとも音質が良いファイル形式となります。
しかし圧縮も何もされていない元データだけあって、ファイル容量はかなり大きく、1時間分の長さでおよそ600MBにもなります。
この「WAV」形式でそのまま聴いている方は少ないですね。
MP3(非可逆圧縮)
有名なファイル形式である「MP3」です。
この「MP3」は元データであるWAVを圧縮し、ファイル容量をおよそ10分の1までに減らすことができた素晴らしい形式です。
すこし昔までは2GBや4GBのメモリーが一般的であったため、そのファイル容量の小ささから非常に重宝されていました。
ですが圧縮したために「音質」の劣化が大きく、音にこだわるオーディオマニア達はまず「MP3」を使わないでしょう。
FLAC(可逆圧縮)
ちかごろオーディオ界で人気を集めている「FLAC」です。
このFLACのすばらしい点は、やはりWAV(元データ)と音質が一緒であるということ。さらにファイル容量をWAVのおよそ5分の1までに圧縮できたといった点です。
最近では64GBなどの大容量メモリーがコスト低下によって広く普及してきたため、この「FLAC」が多く利用され始めています。ひとつの曲を5分で考えたとしても、64GBメモリーでおよそ2,000曲は入れることが可能です。
※ちなみにApple製品(iPhoneなど)ではFLACに対応しておらず、FLACと同じで音質劣化のない「ALAC(Apple Lossless Audio Codec)」という形式が主に利用されています。
「MP3」と「FLAC」はどちらが良いのか?
「MP3」がFLACよりも優れている点
- 「MP3」のサイズはFLACのおよそ半分のため、少ないメモリー容量でも大量に入れることができます
- 古い音楽プレイヤーでもMP3であれば対応していることがほとんどのため、機器を選びません
「FLAC」がMP3よりも優れている点
- 音質が元データと同じであるため、MP3よりもキレイで鮮やかな音質を楽しめます
- 「可逆圧縮」であるため、FLACから「WAV」に戻すことも可能です(あまり使いませんが)
個人的結論は「FLAC」がMP3よりもおすすめ
私の音楽プレイヤーに入っているファイルは全て「FLAC」です。
理由はさきほどでも挙げたとおり、最近では大容量のメモリーが低コストで入手できるため、FLACであっても容量にこまることが少ないというのがまず一点です。
AmazonのmicroSDカードは32GBのメモリーが1,750円、64GBのメモリーが3,779円と、非常にリーズナブルな価格で販売されています。今後もメモリーカードの大容量化が期待されているため、ますますFLACの利用者が増えていくでしょう。
そして最後に、「最高音質」という一点です。
MP3とFLACでハッキリと音の聴き分けはできないのですが、それでも「これは最高にキレイな音質」というだけでプラシーボ効果(思い込むことによっての効果)が生まれるのです。もうそれだけでノリノリです。
MP3で聞いているとなんだか脳の中で「ノイズ」が生まれちゃうんですよ。もうFLACでしか生きられないです。病気かもしれません…。