今回は隠れた名作、『ものべの』を紹介していきます。
『ものべの -monobeno-』と『ものべの -happy end-』の二つが存在しますが、前者が[本編]のみ、後者は[本編 + 後日談]になっています。
ストーリー
「ここがものべの!? なーんにも無いねぇ」
茂伸村へと六年ぶりに帰省した主人公、沢井透と、ふるさとのことをすっかり忘れてしまったらしい妹、夏葉。
そして少しも変わらぬ、懐かしい茂伸の暮らしを重ねるうちに、やがて村に伝わる“ひめみや流”の夏祭りの夜が訪れる。
その祭りの最中、夏葉は突然倒れてしまう。
「おにいちゃん……夏葉……体がヘンだよう」
一晩にして十センチ以上伸びた身長、体型の変化、下腹部からの初めての出血。
夏葉の体を襲ったものは、まぎれも無い異常成長だった。
(このまま、異常成長が続いてしまえば……夏葉の命は!)
果たして原因は病か祟りか――
焦燥の中、透は夏葉を救うための手掛かりを探し始める。
この3つの魅力が人気の理由
犯罪的なまでにかわいいキャラクター達
CGも美しく、キャラクターはとてもかわいいです。
ストーリーでも紹介しましたが、”ナゾの異常成長”をテーマとしているので、ロリ化、お姉さん化などなんでもアリです。
かわいいあの子が突然幼女になったり、キレイな十代半ば頃まで成長したり…、まさに一石二鳥。笑
ここだけの話、いわゆる”抜きゲー”としても確立している作品なのがこの『ものべの』です。
そういったアレなシーンもかなり多いですが、シナリオがしっかりとしているため、良いバランスを保てていると思います。
妖怪を取り入れた独特な世界観
この作品の舞台である”ものべの村”には妖怪が登場しています。
しかし、妖怪といったら気持ち悪いものを想像されがちですが、そんなことはありません。
上の画像のような豊満な牛の妖怪だったり、フレンドリーな傘の妖怪がいたりします。
決して雰囲気が濁るような妖怪が出てくることはなく、一般的な作品とは一味違った世界観を楽しめることができます。
ここはやはり『ものべの』特有の素晴らしいポイントだと思っています。
きちんと完成されたストーリー
このゲームにはヒロイン3人分のクリアルートがあり、それぞれのストーリーもしっかりと作りこまれています。
最近の作品は、曖昧な設定だったりいい加減なストーリーの作り込みが多かったりするものですが、このものべのは丁寧にストーリーが作られています。
浅い起承転結をいくつも繰り返し、時折挟む○○シーン…。満足度はかなり高く感じられるはずです。
また、BADエンドは無く、各ヒロインと幸せに終わるHAPPYエンドのみが存在しています。
「こんな可愛い娘たちが傷つくのは見たくない!」という本音。
まとめ
ゆったりとした田舎の町での生活をメインに、ヒロイン達に起こる謎の”成長”を解き明かしていく作品です。
非常に丁寧なストーリーだったり、可愛いキャラクターが縮んだり成長したり、そして妖怪を取り入れたひと味違った世界観だったり…。
R18ゲーを多少かじった人でしか知っていない作品ではありますが、もっと評価されてもよいストーリーと設定を兼ね備えています。
ありふれたゲームの中に埋もれている数少ない”隠れた名作”でした。
「少し違った作風を楽しみたい」と思っている人にぜひおすすめしたい内容です。