今回は『グリザイアの果実』という超名作のレビューです。
この作品は、萌えゲーアワード2011でベストゲーム(金賞)を受賞し、さらにシナリオ賞、ユーザー支持賞、主題歌賞、純愛系作品賞を同時に受賞しています。
いわゆる”神ゲー”として誰もが認めた作品です。
グリザイアの果実の続編である『グリザイアの迷宮』、『グリザイアの楽園』も文句無しの評価がされており、「もはやエロゲ界で知らない人はいない」というほどのシリーズになりました。
ストーリー
―その少女は、生まれてきたことが既に間違いだった。
逆らった罪―
―生きながらの死
誰も守ってなんかくれない―
―そして生き残った罰。
その学園は、少女たちの果樹園だった。
彼女たちは、後悔の樹に実った懺悔の果実。
そんな少女たちに、俺は一体なにが…
この3つの魅力が人気の理由
グリザイアにしかない、重すぎる少女たちの過去
学園に居る5人の少女。その少女たちは、それぞれ他人には聞かせられないような暗い過去を秘めています。
親であったり、友であったり、そういった様々な出来事で”何かを抱えてしまった”少女たち。
その少女たちの過去をメインとしてストーリーが構成されているため、用意されている過去の壮絶さは計り知れないほどです。
今までのゲームには見られなかった、凄まじい鬱(うつ)展開があなたを待ち受けています。
わたしがグリザイアの果実をプレイ中に憂鬱で少し寝込んでしまったのは言うまでもありません。
「やめてくれ!!」と叫びたい、残酷なルートエンド
ハッキリ言ってもう見てられないほどの展開です。
少女たちは過去の罪を償うため、思い出したくない出来事や様々な問題と直面していきます。
”自分を殺す”という道を選んだ少女や、現実から完全に目を背けるという道を選んだ少女…。
バッドエンドはもちろんのこと、正規ルートもご都合主義では終わってもらえません。
プレイヤーである「あなた」も、まるでグリザイアの世界に入ってしまったかのように物語に引きこまれてしまうでしょう。
生易しいゲームでは無く、良い意味でも、悪い意味でも期待を裏切ってくれるルートエンドになっています。
コメディパートは飛び抜けて面白い
鬱を強調しすぎましたが、名作になった理由はそれだけでは無いです。
グリザイアには、コメディパートが飛び抜けて面白いという魅力もあるのです。
「飛び抜けて」という言葉はまさにそのままで、下ネタはもちろんの事、キャラをイジったネタ、ありえない暴言…などなど、ありとあらゆる方法で笑わせてくれます。
シリアスだけでは無く、こういったコメディにもかなりの力を入れているため、プレイヤーを飽きさせない物語になっています。
そこらへんのエロゲとは、コメディのレベルが天と地ほど違うのです。
グリザイアの果実 まとめ
超シリアスな過去とコメディとの落差により、プレイヤーを苦しめるゲームがこの『グリザイアの果実』です。
萌えゲーアワード2011金賞はホンモノで、間違いなく今まで味わったことのない衝撃的なストーリーでしょう。
何よりヒロイン達が魅力的であり、コメディもおもしろく、プレイしてて飽きない物語です。そして、時には涙を誘うようなルートエンド…。
私の人生に刻まれる、新たなる神ゲーになりました。
グリザイアシリーズ
- グリザイアの果実(2011年2月25日)
- グリザイアの迷宮(2012年2月24日)
- グリザイアの楽園(2013年5月24日)
- 2014年10月より『グリザイアの果実』のアニメ放映
- 2015年4月より『グリザイアの迷宮&グリザイアの楽園』のアニメ放映